アンコールワットの夕日です。遺跡のてっぺんで見ました。電気がないので日が落ちきる前に下山しないととんでもないことになります。コブラも出るそうです。
それにしてもアンコールワットの遺跡に来てしみじみ思ったのは「どこかで見たような風景」はて、どこでじゃろう、と思ったらあの宮崎駿監督の「天空の城ラピュタ」なんですよ〜。
アンコールワットは寺院としての役割と砦としての役割がありました。だから壁には天女の像が彫られていたりラーマヤーナの伝説が彫られていたりしますが、シェムリアップ(シェム人を追い払った)と言う地名の如く、統治していた王様によりますが戦争にまつわる彫刻が施されています。「勝利の門」「死者の門」とあり、戦争のための要塞としての性格も見られました。そういえばつい最近まで内戦で拠点となっていたのだったわ。
でも、そんな要塞も長い年月の間にこのようにジャングルに呑み込まれていったのでした。神話も戦争も全部過去のものになったときジャングルはお城や要塞を呑み込んで根を張り枝をひろげ そして新しく大地を作り上げていったのです。「この遺跡はわざと修復をせず、自然のままに残してありマス。」とガイドさんが言ってました。「この町にも来月から日本の援助で電気が来ます。でも、外灯はいらない。外灯がつくと木が眠れなくなって枯れてしまうから。戦争でたくさんの木が切り倒された。私たちは道具がないので小さな木は切るけれど大きな木は切れません。こうしてずっと生きてきました。戦争で切り倒されて売られたジャングルのために今、木をたくさん植えています。」ジャングルの中で生きてきた人たちなんだなあ。木に被われてどこに住んでいるのかさっぱり分からなかったけど、70万人の人が木々の下で生活しています。
こーゆーシチュエーションが何というか「天空の城 ラピュタ」を思わせるのは私がオタクだからかしら〜と思っていたら 「この壁画はラーマーヤーナの彫刻です。この王様の奥さんはシータ姫です。」がががーん!!!偶然にしてはできすぎなんですけど、どうなんでしょう、宮崎監督!?
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