しかし、なんて私の趣味をそのまんま突いてくるようなこの作品。一撃必殺ですよ。
「阪神電車」や「クジラの彼」のように面白いんですが、時々泣かされます。
年寄りなのですぐ泣きます。
その中の「軍事とオタクと彼」という、「そのダメ『部屋とワイシャツと私』はなんぞね」と、私とあぁこさんがタイトル見てげらげら笑っていた短編で泣いた、くそ。
海上自衛官でオタクで年下の彼がオタクとばれるところがあの神戸国際展示場だとか海外派遣に行く彼が頼んできたのが毎週日曜朝の特撮だとかの下りでは爆笑。
で、派遣に志願するオタクで年下の彼の言葉に泣いた。
「こういうときを引き受けるのが僕らの仕事だから。だって僕らが危ないから嫌ですって言ったら、他の人が困るだろ。他の人は誰もこんな訓練なんか受けていないんだから。」
テレビでどれだけ危険だとか吠えるコメンテイーターがいても、「危ないんやろ」と彼女が泣き声でいっても、現実に行く人はそれを承知でいくわけで。
だったら「危険だ、行くな」というのは「自衛隊が海外出兵」というのと別な意味でひどい言葉なのかもしれない。

危ないことや痛いことは誰だって嫌だし安全にお腹いっぱい食べさせたいというのが母性なら、危険でもやらなくてはいけないことがあるのなら命をかけてもやるべきだというのが父性だ。
母性も父性もどちらも正しい。
死んでしまってはどうしようもない、でも食べるためなら何をやってもいいのかというとそうではない、大切なのは父性と母性のバランスだとジパングの巻末でかわぐちかいじ御大が言っていたような気がするのですが、うん、バランスだよね。

今年の中秋の名月は十五夜ですが満月じゃありません。
月の満ち欠け周期は２８．４日のため、２８日周期で数える旧暦と一日ずれたりする年もあるそうです。
今年はちょっと欠けてますが、よい天気で美しい月です。

うさぎまんじゅうと月見まんじゅうをいろんなお店で１こづつ買いました。
菊と竜胆は先日９月９日の重陽の節句の時のです。
菊って長持ちでいいですねぇ
９月は重陽の節句に中秋の名月と風水的にも家運をよくするイベントが盛りだくさんですよ。
風水…うさんくさいと思いつつ、楽しいことはどんどん取り入れますよ。
我が家の東側には金運を呼ぶ黄色の国民的電気ネズミも鎮座しています。