「まったくひどい目にあったものだ。」
ジュリアス様水浸しになっちゃってるけど大丈夫かしら。
「それはそうと、陛下がこの聖地に来られてからというもの、
オスカーの誕生日は毎回大騒ぎですな。
あの男も朝からどうも落ちつかぬ様子で
そうそうに下がっていきましたが。」

「よいですか、あくまで陛下とオスカーは女王と臣下の関係なのですから。
くれぐれも人目というものも考えていただきたい。
プライベートまでは立ち入りませんが…」
あああ、お説教が始まっちゃう。
どうも、女王になってもジュリアス様には頭が上がらないわ〜っ、
なんといってもオスカー様の直接の上司だし…
でも、私ってよく考えたらジュリアス様の上司だった気がするんだけど…
なんだかへんてこな関係だわ〜。
「そ…それじゃ、私はこれで」
「そうか、ならば私も戻ろう。」
ふ〜、やれやれ。
もう一度お祈りしよっと 私も戻ろっと