女王執務室脱出編

 


「多分そんなことだとは思っていたが…」

あーん、オスカー様呆れていらっしゃるわ。
でも、オスカー様に嘘はつけないもの。
オスカー様の目はなんだか何でも見透かしてるみたいで…
「仕方ない、君との約束は変更だ。」
…しょぼ〜ん…
「今日は俺がそばで手伝ってやるから仕事を片づけちまおう。」
え、え〜〜っ。でもせっかくのお誕生日に…
「まあ、いいさ。何だか女王候補の時みたいだな。
部屋でよく育成の勉強をしたよな。」

「だから、この星の民の望みはこの位だから…」
オスカー様が私のすぐ側に座ってアドバイスしてくださってる。
なんだかホントに女王候補の時みたい。
女王になった今でも教わるコトっていっぱいあって、
まだまだ新米の女王なんだわ。
でも、がんばらなくちゃ。
オスカー様、せっかくの誕生日なんだもの、
少しでも早く終わらせて…

なんとか仕事を終えることができたのは
すっかり遅くなってから。
「ありがとうございました、オスカー様。
いっぱい教わることばっかりで、私まだまだ勉強が足りませんね。
でも、おかげで何とか終わらせることができました。」
それじゃ、すぐお誕生日のお祝いの準備をしなくっちゃ
…って、オスカー様…?
「それじゃ、このあとは俺とつきあってもらえるんだよな。」
も…もちろんです
あの、すぐに準備したいんですけど…
「もう、21日もあと1時間しかない。
今から準備したって間に合わないだろう?
この際そんなものはまた別の日にまわすとして、
俺としてはこのままここで教えておきたいことが色々あるんだが、
まあ、ここに座ってくれ。」
オスカー様ったら軽々と私を抱きかかえると
執務室の机の上にぽいっと座らせて…
あの…机の上に座っちゃいけないんですよね。
それにここは女王執務室で、お仕事をするところで… その…

 

 

「これだけ君のそばで君の髪の匂いをかがされて、
可愛い吐息を延々聞かされ続けたんだぜ?
さすがの俺も我慢の限界だ。
悪いがこのままつきあってもらう。」
え、え〜っ!?そんな、こんなとこで…!?
そうこうしているうちにオスカー様がどんどん迫ってきて、
つい後ろにさがったら堅い机に押し倒される格好になっちゃった。
でも、オスカー様、こんなとこじゃダメ、ダメぇーっ!
そりゃ私はまだ新米だけど、一応神聖な女王の執務室なのよ。
それに、こんなとこでやったことないもの〜。
「何だ、そんなこと俺は全然気にならないぜ。
むしろ、こういうシチュエーションも燃えるってもんだ。
わからないのならそれでもいいさ。
今から俺がよ−く教えてやるからな。
勉強の続きみたいなもんだと思ってくれ。」
それって何の勉強なんですか〜っ、
という間もなく、オスカー様に唇をふさがれて
…だめ、こんなコト… ダメなんだけど…あ…あん…。
「何だ、結構その気じゃないか。」
オスカー様の長い長いキスが終わる頃には、
すっかり力が抜けちゃってもう何が何だかわからなくなっちゃった。


「勉強熱心な子は好きだぜ。夜は長い。しっかり教えてやるからな。」

 

えーん、大変な夜になりそう…

 

END

 

 

 いきなり全然誕生日と関係ない展開になってしまいました。
これでは家庭教師の先生と生徒のシチュエーションですね。
女王執務室は脱出できませんでしたが、オスカー様が幸せならどうでもいいです。
(アンジェリークの立場は…いいか、今回はオスカー様の誕生日だからちょっとくらいわがままきいてあげても)

 脱出後もまたらぶらぶなED(今度はもう少しフツーの)を用意しますので、今しばらくお待ち下さい。

 

 

 

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