結局、仕事をすることになっちゃた。
仕事は全然進まないのに時間だけどんどん進んでいっちゃう。
オスカー様、おこっちゃってるだろうな。
どうしよう、どうしよう。
自分が悪いんだけど、もうやだ〜〜っ!
でも、ちゃんと女王としての仕事だけはしないと
今度は怒らせるだけじゃなくて軽蔑されちゃう。
それだけは絶対にイヤ。
「陛下ちゃん、陛下ちゃん。」
…誰?って、時の精霊じゃない。
「あのね、あのね。陛下ちゃんお仕事とっても頑張ってるから、
お手伝いしてあげてねって補佐官様が…(あわわ)。
…えーと、えーとね、お仕事のお手伝いはできないけど、
時間を戻すことならできちゃうから、
頑張ってお仕事しようね。」
…ロザリア…
「でも、自分のすることは自分でしなくちゃダメなんだって。」
くすん、みんなに心配かけちゃって、
頼りない女王で自分って全然ダメだ。
オスカー様にも嫌われちゃう。
でも、頑張らなくっちゃ。
オスカー様にだけはダメな子だって思われたくないもん。
☆
何とか、仕事が終わったのはもう日もとっぷり暮れてから。
今日は一番夜が長い日だから日も暮れるのも早い。
「それじゃね、少しだけ時間を戻すからね。
陛下ちゃんがやった仕事はちゃんと残しておくから
心配しないで行ってきてね。」
私は大急ぎで女王宮に戻ると、
すぐにドレスアップしてとびだした。
プレゼントを抱えて。
外に出かける