女王執務室脱出編

 

 

結局、仕事をすることになっちゃた。
仕事は全然進まないのに時間だけどんどん進んでいっちゃう。
オスカー様、おこっちゃってるだろうな。
どうしよう、どうしよう。
自分が悪いんだけど、もうやだ〜〜っ!

でも、ちゃんと女王としての仕事だけはしないと
今度は怒らせるだけじゃなくて軽蔑されちゃう。
それだけは絶対にイヤ。

 

「陛下ちゃん、陛下ちゃん。」

…誰?って、時の精霊じゃない。
「あのね、あのね。陛下ちゃんお仕事とっても頑張ってるから、
お手伝いしてあげてねって補佐官様が…(あわわ)。
…えーと、えーとね、お仕事のお手伝いはできないけど、
時間を戻すことならできちゃうから、
頑張ってお仕事しようね。」
…ロザリア…
「でも、自分のすることは自分でしなくちゃダメなんだって。」
くすん、みんなに心配かけちゃって、
頼りない女王で自分って全然ダメだ。
オスカー様にも嫌われちゃう。
でも、頑張らなくっちゃ。
オスカー様にだけはダメな子だって思われたくないもん。

何とか、仕事が終わったのはもう日もとっぷり暮れてから。
今日は一番夜が長い日だから日も暮れるのも早い。
「それじゃね、少しだけ時間を戻すからね。
陛下ちゃんがやった仕事はちゃんと残しておくから
心配しないで行ってきてね。」

私は大急ぎで女王宮に戻ると、
すぐにドレスアップしてとびだした。
プレゼントを抱えて。

 

外に出かける

 

 

 

 

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