9月8

「青…じゃなくて赤ひげ」

今日からオスカー様は軍隊にはいることになりました。
ついにプータロー生活…もとい、学生生活とはおさらばして
思う存分その腕をふるうことができるのです。
なんてったって、神(しまちあき)の特訓により、 スキルは万全です。

「おじょーちゃん、今日から俺は軍に行くが
その間、この屋敷のどの部屋を使ってもいいが
決して二階の奥の部屋を開けるんじゃないぜ。」

オスカー様はそう言って送迎車に迎えられ仕事に向かいました。
オスカー様はいなくなるとはっきり言ってアンジェはヒマです。
家事はお手伝いロボットサーボ君が全部こなしてくれます。
オスカー様以外誰もいないので
「社交」「楽しさ」のゲージがどんどん下がっていきます。

「そうだわ、お屋敷の中を探検してみよう。」(今更何言ってんだ。)

「ここはお台所ね。」

神(しまちあき)が裏技を使い、無尽蔵にお金を二人に与えたので
キッチンにはこれでもか、と高い家電や家具が取りそろえられています。
壁紙がへんなのはまだ塗装していないからです。

「ここは応接間ね。」

ここの壁紙もまだです。

「ここは遊技場、オスカー様お得意のビリヤードやチェスがあるわ。」

「それじゃ二階へ行ってみようかな。」

「いや〜ん、ここってラブホ部屋?」

とんでもない色彩センスしてるなあ。
今日のネタを作るために急遽いろんな部屋を整備していたので
はっきり言ってそこまで考えちゃいません。
突貫工事です。

「あと残ってるお部屋は……」

 

 

 

 

でも、そこはオスカー様に入っては行けないと言われているお部屋です。
「言いつけは守らなきゃ。」
と思いつつ、心の中ではどうしてもそこを覗きたいという気持ちでいっぱいです。
「ちょっと覗くくらいならいいわよね。」
アンジェがお隣の部屋のドアを開けると……

 

 

 

 

何ということでしょう。
檻に入った骸骨がずらりと並んでいます。
後ろを振り向くとそこにはロウソクに灯りに照らされて怪しい像が。
ここは拷問部屋だったのです。

「困ったお嬢ちゃんだな。」
後ろから声をかけられてふりかえったアンジェは
そこに軍隊から帰ってきたオスカー様が立っていました。
「オ…オスカー様、ごめんなさい。私、私…」
「見られてしまっては仕方がない。見ての通りの部屋だ。
それ、真ん中にラブラグも敷いてある。」
「はぁ?」
「隣の部屋を見ただろう、
この屋敷の2階は部屋ごとに内装が違う私設ラブホテル状態で建築中だ。
これからいろんなシチュエーションでイメクラごっこができるぜ。
驚かせようと思ったのに(死ぬほど驚いたと思う…)
困ったお嬢ちゃんだ。それじゃ今から使い心地を試してみるかあ♪」
(がばぁ♪)
「きゃ〜〜〜、オスカー様、私こんなところじゃイヤですー!」

すいません、部屋の内装の方法がわかったので
ちょっと悪のりで遊んでみました。
更にネタにする。 (鬼や、この神)
それにしてもこのゲーム、へんてこな家具が入ってるなぁ。
は?この部屋使ったのかって?
それは貴女の心の中で〜♪