画集 「星の王冠」 

 

水晶球に映っているのは

どうやらアンジェリークとオスカーさまの新居のようね。

今回は「新婚さんモード」での妄想…もとい

星のささやきのようだわ。

「よく来たな、おまえたち。まあ、あがれ。」

「ゆっくりしていって下さいね。」

どうやら年少組をお招きしてのホームパーティのようだわね。

「いっとくが今のは社交辞令だからな。

ここは新婚家庭だということを念頭に入れておけよ。

あらあら、早々に敵を作っていらっしゃるわ。

「それじゃ、私キッチンの片づけをしておきますから。

その間にアルバムでもご覧になります?」

「それもそうだな、それじゃ俺たち二人の『愛のメモリー』を見せてやるとするか。」

相変わらず長島英語が炸裂していらっしゃるわね〜。

取り出されたのは重々しいまでの豪華愛蔵版アルバム

「星の王冠」とタイトルがついているわ。

これって皆様のお写真も写っているはずだけど

どうも自分たち以外はアウトオブ眼中のようですわね。

やっぱり由羅先生の絵は本当に綺麗でいらっしゃるわ〜〜〜vv

ためいきがでちゃう。

こんなにもたくさんのカラー原稿を描きためられたのね。

巻末のコメントを読んでも由羅先生のプロ意識が感じられるわ。

コーエーからの色々な指示にあわせて

ユーザーやファンのためにオフイシャルな立場を保ちつつ

なおかつご自分の納得のいくものを描かれるというのは

大変な作業だと思うわ。

「で、これが俺の故郷の惑星に一度二人で帰ったときの写真だな。」

「夕焼けのなかでお二人がたたずんでいるベストショットですね。」

「うむ、由羅先生もふんわりしたイメージの俺たちを描いてみたかったとおっしゃっている。

優しく見守るというのもなかなかいい感じだろう。」

「そう言えばオスカーさまが後ろからアンジェを抱きかかえている話題の絵がないようですけど。」

「ふっ…、ああいう特別な絵をほいほい公開できるわけがないだろう。

あれは、別なアルバムの中にちゃんと納めてある。

俺とアンジェリークだけの秘密のアルバムだな。」

「…何だよ、そのいかがわしいアルバムは…。」

「いかがわしいとは心外だな。それじゃ次のアルバムを持ってくるかな。

こっちは島千秋とかいう追っかけというよりストーカーみたいな奴が集めたアルバムだ。

こっちはすごいぞ〜〜〜。ゲーム誌の切り抜きから今の話題に出ていた絵まで

由羅先生がちょこっと描かれているだけで集めまくっているからな。」

「あのう…、オスカーさま、大分遅くなりましたし、僕たちこれで…。」

「そういそぐなよ、ほかにも同人誌とかいう隠し撮り見たいなアルバムが

8畳の部屋にいっぱいになってるんだ。

あと、ビデオもあるぞ。これもまた傑作でな。」

ほほほ、新婚家庭にうっかり行くと

このように結婚式から新婚旅行まで

アルバムとビデオ責めにあうのはお約束ですわね。

「子どもが産まれたら、是非また来てくれよ。

まだ、妊娠はしてないがな。なあに、時間の問題だ。

ビデオとデジカメは既に購入済みだしな。

 

今宵はここまでにしとうございます…。