「聖地より愛をこめて」

ひみつ指令vその2 予言の謎を解こう!

今回のリモージュ陛下はメイドさんらしいわ。

いえ、別にコスプレというわけでも

変わった趣味でもないのですけど、

(それはそれでちょっとドキドキなんだけど〜♪)

今回のOVAで一番美味しかったのがメイドさんだったようね。

たくさんのシーツを抱えて廊下を歩いているのは、

メイドさんスタイルののアンジェ。

廊下の反対側から歩いてくるのはオスカー様だわ。

オスカー様に軽く会釈して通り過ぎるとき…

「あぶない!お嬢ちゃん!」

 

 

灯り用のランプの燃料がこぼれていてそれに足を取られたようね。

それにしてもオスカー様、

こんな場面でもきらきらと透過光をまき散らしてらっしゃるわ。

(メイドさん、それでもシーツを離さなかったわ。プロね。)

そこにオリヴィエ様の投げたリモコンが飛んできて着火してしまったようですわ。

「きゃあ、オスカー様!」

「落ちつくんだ、お嬢ちゃん。」

 

(さーて、ここから展開がちょっと変わります。)

 

 

「め組のオスカー様」

まあ、オスカー様ったら素早くアンジェの持っていたシーツを取るといち早く炎に押しつけられましたわ…って、まあもう火が消えて…。

 

「すごいです、オスカー様!」

「あの程度の炎なら、温度の低い下から 酸素を遮断すれば充分鎮火できる。
もっとも、消火器を使えばもっと早く安全に油と酸素を遮断できるがな。」

「それより不審なのは今回の着火だ。

揮発性の燃料ならともかく灯り用の燃料が、火がついたならともかく圧縮電圧であんなに爆発的に燃え上がるというのが納得いかん。聖地御用達の油はガソリンか?

油が高温になって、大量に気化し、酸素と充分混合していれば、それこそあのくらい燃えるだろうが、密閉空間ならともかくあんな吹き抜けで…。」

 

「まあ、オスカー様すごい長いうんちくで何だかイヤミでしたけど、 すくなくとも火事場の『ファイヤー!』よりステキかも!
でもどうして油の温度がそんなに上がってしまったのでしょう。」

 

「ふっ、きっと俺たちの熱い想いが油を高温にしていたのかも知れないな。

 もっともあんな燃えそうもない石の床やら壁が,あんな一気に燃え上がるのは不自然きわまりないし、 ランプの油が廊下まで流れてくるとはそのランプって言うのはドラム缶か? という感じだが

 それも俺たちの間の愛のエピソード作りと思えばそう気にすることもないだろう。

 

 

 

実際、しまちあきはこれで何度も実習生を前に仕事場の実験室で消火しているらしいわ。

「それじゃ火をつけてみますね。…はい、つきました。

大切なのはここであわてちゃダメです。『ファイヤー』と叫ぶくらい余裕をかまして、

火元を狙って下から炎と酸素を遮断します。

炎は上の方ほど高温です。

子どもの時やったアルコールランプの消火と同じように下から火を被うといいですよ。

くれぐれも上からおおい掛けたりはしちゃいけません。

あのシーンのオスカー様はかっこよかったのですが、あれでは炎に風を送っていますね〜。

 

…よっぽど根に持っていたのか、何だか変な説明が混じっていたけど

よい子のみんな、火遊びはダメよ!