とつぜんだけど、聖殿に向かう途中で馬車が壊れてしまったらしいの。修理に時間がかかるということでしばらく待って欲しいという迎えの方のお話にロザリア切れる切れる。
「私たちは女王陛下のお召しで聖地に来たんです。時間を無駄にはできませんわ!」
と、自分より年長だろう迎えの方を怒鳴りつけるというのはちょっとどうかと…17かそこいらの小娘がフツーこんなコトしたら聖地での語りぐさになっちゃうわよ〜。
「このまま聖殿まで歩きます! 馬車がなおったら追いついてきてください。行くわよ!」
それってすっごい無駄な行動のような気がするわ〜〜。さすが、ゲーム中でも育成があんなに要領悪いわけがわかるというのものね。更にアンジェを無理矢理一緒に歩かせる強引さ。ここで彼女の最大の失敗はアンジェが注意力散漫のふらふらとどこかに行ってしまう子だったということね〜。そのまま「綺麗なお花〜。」とふらふら花に誘われて道をはずれ、「そろそろもどろっかな。」と言いつつ、たんぽぽの綿毛に誘われてまたふらふら……もちろん道に迷っているのよ!!
と、そこへ白馬に乗ってやって来たのはオスカーさま!しかも、私服!しぶい色彩の乗馬服でうっとりだわ。そして、飛んできたタンポポの綿毛がふと目に入って飛んできた方向を見ると……
そこには白い翼を持った金の髪の女性の姿が……!花畑の中での出会いなのよ!ゆっくりとふりかえる彼女に思わず「君は…」と声をかけるオスカーさまの耳に
「すみませーん。道を教えてくださーい。」
はっと我に返ると、白い翼の女性の姿は消えそこに立つのは制服姿のアンジェリーク。見間違えかと思いながらも駆け寄ってくるアンジェから何かを感じるオスカーさま!!ええ、決して「電波」ではありませんことよ!道案内をしながら、アンジェから感じる何かを確かめようとしたのか、じっとアンジェの顔を見つめ
「草の種がまたついている。」
ぱたぱたと髪の毛を払うアンジェに
「…そこじゃない……」
うっきゃあぁぁ〜vこれまで聞いた中でも最高に優しいオスカーヴォイスでささやくとアンジェに急接近。 じっと見つめるオスカーさまの瞳に吸い込まれそうなアンジェ、きゃあぁぁぁぁ〜〜オスアンですわ。
と、そこに
「アンジェリーク!」
修理の終わった馬車から声を掛けるロザリア。
「あ、ロザリア」
ががががーん、お約束とはいえこの状態ですぐロザリアにダッシュするか!?アンジェ!
「ロザリア?それにアンジェリーク!?すると…」
二人が女王候補と気づいたオスカーさま。オスカーさまにお礼を言おうとふりかえったアンジェの前からはすでにオスカーさまは姿を消していたの。お互いの立場を知らず出会い、そして、名前を告げずそのまま立ち去っていくのよ〜〜vうっとりvあの金の髪の白い翼を持った女性のイメージがアンジェの未知なる女王としての資質が具現化したものだったのか、はたまたオスカーさまとアンジェのこれからの運命を暗示したものだったのか、それは星のささやきにもオスカーさまにもわからないことだったのかもしれないわ。
この後、聖殿で二人は再会するのだけどここでもオスアン!このDVDはオスアンのためにあるのかしら。この続きはまた明日〜。
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