アンジェリークデュエット DVD 上巻

お久しぶりのリモちゃん主役DVD。

こりゃ〜買わずにいられませんわ、と思ったら

オスカーさまがめさめさかっこいい!

これまでイカだとかイカだとか、ファイヤーとかファイヤーとか

スキーは苦手だとか苦手だとか………!!

そういったニセモノオスカーさまのイメージを払拭する細やかな描写!

オスカーさまの複雑かつ深いお考えが余すところなく表現された

まさに本物オスカーさまがご登場のDVD!

しかも、奥様、オスアンですよ、オスアン!

長生きはするものですわね〜〜☆

 

 「何も見えてこないなぁ。聖地って広いのね。」
 はしゃいだ声が聖地を走る馬車から聞こえてくるわ。 馬車の中には静かに本を読んでいる青い瞳の少女と一人で窓にへばりついてきゃあきゃあはしゃいでいる金の髪の少女が…
「ねぇ、さっきから何を読んでるの?」
  まるっきり無視されているのよね、これ。でもそんなことは気にもしないでひたすら喋り続ける金の髪の少女はまるで初めて電車に乗った子供みたい。…と、青い瞳の少女、ロザリアはもうガマンできないと言う表情でぱたりと大きな音を立てて本を閉じたわ。
「あなた!」
「アンジェって呼んでv」
………満面の笑みで答える金の髪の彼女、アンジェリーク
「名前なら覚えているわ。」
 ぴしゃり!


「いい?聖地というのは宇宙を統べる女王陛下と守護聖様が住まう特別な場所なの。そこに私たちは呼ばれたの、どちらかが次の女王に選ばれるためにね。」
あら〜、そうとうかりかりきてるわね。もっとも初対面であの勢いで喋り続けられたら確かに困るかも…とはいうものの、アンジェリークの方はほとんど気にした様子もなく「そうねv」なんて答えているけど、それがかえってロザリアのカンに触ったみたい。いきなり声をあらげて
「だったら、大貴族で優等生で、美人の私に比べて難の取り柄もない礼儀知らず のあなたでもそのお遊び気分を改めなさいッ!」
 むわっさにカミナリ。気迫充分だわ〜〜〜何で怒られたのか、というか何が起こったかさっぱり分からない様子で目をまん丸にしたアンジェリークを前にロザリアは次々とまくしたてたわ。
「今すぐ窓から身を乗り出すのはやめて!」
 びしっ!
「きちんと座って!」
 正座!
「女王候補に選ばれた責任について考えなさいッ!」
 う〜〜ん、と考える表情。
「分かったら、はいっと返事!」
「はいッ!」
 ま〜まるで先生に叱られた子供みたいだわ〜〜〜〜。元気印のお返事に、まさかこんな返事か帰ってくるとは思わなかったのか、少しあきれたような毒気を抜かれた表情のロザリアは
「……素直ね……」
「はいッ………?」

 

……なんで、怒ってるのかな…。きっと虫の居所が悪いのね。よくわかんないわ。それより女王候補かぁ、なんだかよく分からないけど大変なことなのよね。パパもママも「淋しくなるけど精一杯がんばっていらっしゃい、私たちのかわいい天使。貴女ならきっと大丈夫。」と言ってくれたし、友達も応援してくれたわ。同じ女王候補のロザリアとも仲良くできると思ってたんだけど…なんで怒ったんだろう。大抵、自己紹介すると「よろしくね、アンジェ」ってみんなそう呼んでくれたんだけどな。
 はっきり言ってイライラするわ。なんっていうか自分のペースで行動するのはいいけど、距離感がなさすぎよ。いきなり愛称で呼んでくれってどう?愛称なんて子供が使うものよ。礼儀知らずにもほどがあるわ。さっきから私が本を読んでいるのに平気で話しかけるし、黙っていたら延々独り言のように話し続けるし。あの子のまわりってずっとあのペースにあわせていたのかしら。だったら相当のお人好しの集まりとしか思えないわ。

 ほほほほ〜〜なんというか対照的な二人ねぇ。ロザリアはちょっとかりかりしすぎかもしれないし、逆にアンジェリークの方は……天然というか、コドモ……?生まれ育った環境が違いすぎて、お互い調子が狂っているみたいね。ロザリアはお嬢様とはいえ厳しく育てられているし、アンジェリークの方は優しいご両親やお友達に囲まれて愛情たっぷりに育てられていたようね。ある意味、ロザリアより箱入り娘かもしれないわ。

 

 

というわけで、聖地に招かれたアンジェリークとロザリアだけど

今回アンジェの天然ぶりがすごくて

例えて言うなら「赤毛のアン」でアンが初めてグリーンゲイブルスに来たときのような感じ。

このあとロザリアはかりかり無駄な行動を、アンジェは奇行を繰り返し

「あの子たちはやってくれるだろうか…」という女王の不安は無理かなぬことですわ。

さてさて、これはDVDのほんの始まりの部分

この後、オスカーさまのご登場でオスアンドラマは急激に進んでいくのだけれど

この続きはまた明日〜。

(だって、語り尽くせないんですもの)