ASUKA8月号(改訂)
ようやくアンジェリークも連載再開。
あれだけ大騒ぎしたしまちあきだけど
ASUKAを手に入れてやっと落ちついたようね。「はい、どうどう」
☆
なんと、なんとついにオスカー様がアンジェリークをデートに誘っちゃったのよ〜。
も〜〜〜、やっと「オスカー様ったらご冗談ばっかり」からレベルアップなのね!
しかも、「お嬢ちゃんにあわせた初々しいデート」
「初級者レベル コースはお望みのままに」
うおっしゃああああああ〜〜〜〜っ!!!
あらあら私としたことが、おほほほほほv
水晶球にもヒビが……
☆
「オスカー様、こっちですーv」
まあ、アンジェリークったら水をえた魚のようv
デートは快調のようね。
ところでここは…
アンジェリークの…お望みのコースなんでしょうねえ………。
ああ…向こうから派手な音楽にあわせてパレードが…。
「すみませーん、これって何の衣装なんですか?」
観光客の女の子たちに質問されていらっしゃる…
ああ、聖地の衣装もここでは何の違和感もないのね。
ただ、これはアトラクションではないのが涙を誘うわ。
ところがオスカー様ったらいきなり
「よく聞いてくれた。俺は炎の守護聖オスカーだ。
こちらは女王候補アンジェリーク。
女王試験の真っ最中なんだが、
こうやってお忍びでデートをしているというわけだ。」
「きゃー、そんなお話なんですかーvすてきーv」
「そして、二人は恋に落ちるわけですねvこれってゆるされない恋物語ですか?」
きゃーきゃー言ってる女の子たち。
あわてて何か言おうとしているアンジェリークの口をその手でふさいで
「そうだな、だが俺が本気になったら立場なんか関係ない。
この手に奪って宇宙が滅んでも愛しぬく!」
「きゃーっ、ステキ、ステキv」
「それって新作ですよね。公開されたら絶対見に行きますv」
女の子たちはすっかり信じ切って行ってしまったわ。
あとに残ったオスカー様とアンジェなんだけど、妙に黙りこくってしまったわね。
「………オスカー様ったら、ご冗談ばかり………。」 下を向いて真っ赤になったアンジェリークがぷうっとふくれてつぶやいて 「それは心外だな。このデートの約束をした時に言っただろう。 今日は俺がどんなに誠実な男かお嬢ちゃんに理解してもらおうって。」 |
「だって、守護聖様が宇宙が滅んでも…なんて。」 「でも、嘘じゃない。」 |
|
長い沈黙の中、アトラクションの音楽が鳴り響く。
この時、アンジェリークがオスカー様のコトを、想いを
どれだけ理解できたのかは
星も水晶球も答えを出さなかったわ。
☆
ひびの入った水晶球じゃここまでかしらね〜。
っと言うわけで、続きはあなたの心の中で
いっちょ、よろしくね〜〜〜v