月刊ASUKA 5月号

 

ここは聖地の女王執務室ですわね。

リモージュ陛下とロザリア様がなにやらご相談の最中のようですわ。

「さて、どなたにお願いするかですわね。」

「ええ、ロザリア。『少女帝国』から『ASUKA』にお引っ越しして、その最初の御挨拶ですもの。」

「予告とはいえ、由羅先生の描き下ろしですから。

やっぱり、『ASUKA』の読者の方々の心をつかめる方

胆力があって、存在感にあふれ、美丈夫にこしたことはありませんわね。

「あのね、ロザリア…だったら…オスカー様…しかいらっしゃらないんじゃないかしら。」

(やっぱりという表情のロザリア)

「だって、だって、オスカー様はあんなにステキでカッコよくって

責任感があって、女性にも人気があって…

(きりがないので中略)

『ふぁんデラ』だってオスカー様の出番がもっと多かったら

休刊にはならなかったと思うのよ。」

「わかったわ、『ASUKA』の予告はオスカー様にお任せしましょう。」

「久しぶりですけどSP1の衣装、とってもお似合いですv」

どうやら、オスカー様の衣装あわせのようですわね。

オスカー様の執務室、陛下と二人きりのご様子ですわ。

トロワでねかせた髪の毛をたたせて、SP1の甲冑をつけなおしていらっしゃるのね。

「あら、オスカー様、マントのブローチが曲がっています。」

「ああ、すまない。」

うっひゃ〜っ、出勤前の旦那さんのネクタイをなおす新妻モード。

あら、オスカー様の顔を見つめる陛下がふいっと目をそらすのに気がついて

オスカー様、一瞬、怪訝な顔をなさっているわ。

「あ…ごめんなさい。だって、オスカー様ってとってもかっこいいんですもの。息がつまっちゃって…。」

…って、オスカー様、甲冑の腕のパーツをつけつつ

「だっこモード」にはいってますわ〜〜〜っ!

 

 

「おや〜、もう『ASUKA』の予告ができあがったのですね〜。」

「なあ、何だかオスカーの奴、にやけてないか。」

「そうですかねえ、かどが取れた感じでそれはそれでいいと思いますよ〜。」

「いーや、以前は眼の下に歌舞伎役者並の濃いくま取りみたいなのがあって

眉のつけねが眼とつながって、悪党ヅラだった。(断言)

撮影前に何かあったんじゃないか?」

さすがゼフェル様、鋭いですわ…。

でも、あの時オスカー様と陛下に何があったかは

星だけが知っているのですわ〜。おほほほほ。