月刊ASUKA 5月号
ここは聖地の女王執務室ですわね。
リモージュ陛下とロザリア様がなにやらご相談の最中のようですわ。
☆
「さて、どなたにお願いするかですわね。」
「ええ、ロザリア。『少女帝国』から『ASUKA』にお引っ越しして、その最初の御挨拶ですもの。」
「予告とはいえ、由羅先生の描き下ろしですから。
やっぱり、『ASUKA』の読者の方々の心をつかめる方
胆力があって、存在感にあふれ、美丈夫にこしたことはありませんわね。」
「あのね、ロザリア…だったら…オスカー様…しかいらっしゃらないんじゃないかしら。」
(やっぱりという表情のロザリア)
「だって、だって、オスカー様はあんなにステキでカッコよくって
責任感があって、女性にも人気があって…
(きりがないので中略)
『ふぁんデラ』だってオスカー様の出番がもっと多かったら
休刊にはならなかったと思うのよ。」
「わかったわ、『ASUKA』の予告はオスカー様にお任せしましょう。」
☆
「久しぶりですけどSP1の衣装、とってもお似合いですv」
どうやら、オスカー様の衣装あわせのようですわね。
オスカー様の執務室、陛下と二人きりのご様子ですわ。
トロワでねかせた髪の毛をたたせて、SP1の甲冑をつけなおしていらっしゃるのね。
「あら、オスカー様、マントのブローチが曲がっています。」
「ああ、すまない。」
うっひゃ〜っ、出勤前の旦那さんのネクタイをなおす新妻モード。
あら、オスカー様の顔を見つめる陛下がふいっと目をそらすのに気がついて
オスカー様、一瞬、怪訝な顔をなさっているわ。
「あ…ごめんなさい。だって、オスカー様ってとってもかっこいいんですもの。息がつまっちゃって…。」
…って、オスカー様、甲冑の腕のパーツをつけつつ
「だっこモード」にはいってますわ〜〜〜っ!
「おや〜、もう『ASUKA』の予告ができあがったのですね〜。」
「なあ、何だかオスカーの奴、にやけてないか。」
「そうですかねえ、かどが取れた感じでそれはそれでいいと思いますよ〜。」
「いーや、以前は眼の下に歌舞伎役者並の濃いくま取りみたいなのがあって
眉のつけねが眼とつながって、悪党ヅラだった。(断言)
撮影前に何かあったんじゃないか?」
さすがゼフェル様、鋭いですわ…。
でも、あの時オスカー様と陛下に何があったかは
星だけが知っているのですわ〜。おほほほほ。