ASUKA7月号

今月はオスカー様の出番はないの。

つまんなーい、つまんなーい。

まあ、アンジェの出番もなくてロザリアが可愛かったわね。

私的にはゼフェル様とルヴァ様のあいだのロザリアって

結構好きだったりするのだわ。

 

 

 ここは特別寮。ロザリアの自室ね。女王候補のお嬢さん達がティータイムを楽しんでいるようね。
 「ねえ、アンジェ。貴方は女王と守護聖の恋についてどう思って?」
いきなりロザリアに真剣な表情で問いかけられてアンジェリークはびっくりした表情で固まってしまったわ。
 「女王候補じゃなくて…女王…?どうって…そんなこと…」
 「私か貴女どちらかが女王になるのよ。でも、女王候補ならともかく女王が守護聖と恋をすることについてどう思うか知りたいのよ。」
 「そんなこと…考えたこともなかったもの。」
 金の髪の女王候補さんはなにやら思うところがあるのか考え込んでしまったわ。
(少し前までは神話か物語の世界の人だと思ってた…でも、ランディ様とおつきあいするようになって、毎日が夢みたいで…。もし…私が女王様になったらランディ様とはおつきあいできないの…?そんなの…)
 「でも…もし…もしもよ、女王様になって好きな人と別れることになるんだったら…私、女王様になりたくないかな…」
 ロザリアはアンジェリークの答えを聞くと、「そう。」と短く答えてティーカップを口元に運んでいったわ。何だかがっかりしたようなその表情をちらっと見たアンジェリークが問い返す。
 「だったら、ロザリアはどう思うの?好きな人と別れて女王様になるの?」
 「そうね。」
短く、でもきっぱりとした口調のロザリアにアンジェリークは少し圧倒されているわ。 
 「私は女王になるためにいつも自分を律してきたわ。女王候補としての義務と責任。私は女王候補としての自分こそ私本来の姿だと信じているわ。でも…恋しいと思う私も私自身なの。どちらも捨てられないわ…ごめんなさい、私にもまだ分からないの…」
 どうやらロザリアもまだ答えを出しきっていないようね。

 自分の中で特別な人がいる。
 その人の心の中で自分はどのくらいの位置にいるのか。
 同じように特別なあの方に「あなたは特別なんですよ。」と思われていたら
 どんなにうれしいことかしら。
 特別な人に特別に思われる。
 でもなぜだろう、
 たったそれだけのことが
 女王になるよりも難しい気がする…

 「ねえ、それってゼフェル様のこと?」

 いきなりアンジェリークに突っ込まれて、ロザリアはがちゃんとティーカップを落としてしまったわ。
 「な…なぜ、そこでゼフェル様が…私が好きなのは…」
そこまで話して、はっと我に返ったロザリアは
「…な…なんでもないわ…」
「えー、でもゼフェル様といい感じじゃない。ロザリアとゼフェル様って会うと必ずケンカしてるみたいだけど、仲がいいわよね〜。ゼフェル様ってなんか頭のいい不良って感じで、あんな風につっぱってるところがまた可愛いよね。きっとロザリアみたいなしっかりした女の子におしりたたかれて面倒見てほしい感じよ。今はルヴァ様に面倒かけてるけど…」
 こんどはルヴァ様の名前を出されてますます混乱し始めたロザリアは話をアンジェリークに振り直す。
 「もう、やめてよ。それより貴女こそオスカー様とどうなってるのよ!」
 「…な…っ、な、な、何でそこでオスカー様の話が出てくるのよ。」
 「なにいってるの、試験の最初の頃はしょっちゅう泣いていてはオスカー様にはっぱかけられていたじゃない。こう言っては何ですけど、結構、楽しんでるようでしたわ。」
 ちょっと意地悪っぽく言うと、ロザリアはつんと横を向いてしまったわ。

 (なんで…なんで、オスカー様なのよ!
  ロザリアこそ…ルヴァ様にお熱っぽいけど
  見た感じゼフェル様とのほうが息があってるじゃない。)

 (なんで気がつかないのかしら。
  ランディ様と一緒にいると安心で楽しいって
  それって兄妹か友達と一緒じゃない。
  好きな人にあったらそれこそ訳もなくドキドキして
  腹がたったり、うれしくなったり
   それが「好き」ってコトなんじゃないの!)

 (ロザリアってお嬢様だから自分のことが分かってないのよ。)

 (この子ってほんとに鈍感なんだから。)

 乙女達のお茶会はそのあと何だか黙ったままで、でも、心の中はさわさわと波打ちながら。きらきらとした木漏れ日の中、天使たちの午後はゆっくりとすぎていくようね。うふふ、さあて、答えはどこにあるのかしら。

 

      

 

 

 

サラの占いコーナー

ちょっと、今月のASUKAの付録の「別冊アンジェリーク」
貴女と守護聖様の相性チャートなんてあるじゃない。
んまあ、このサラ様をさしおいて「相性占い」ですって!?
冗談じゃないわ。
ええ、決して占いの結果
ゼフェル様がぴったりといわれたことに
不満があっての行動ではなくてよ!

星のささやきが聞こえるわ。

 

 

そーなのよー!ゼフェル様とはゲーム開始時も相性98もあったのよ。
今回のチャートでもぴったりの相性の守護聖様はゼフェル様。

ゼフェル様はあっという間になついてくれるし、いい人で
きっと私のゲームプレイ時のアンジェのことを
一番好きなのはこの子だろうなあと思ったけど、

ごめんね、好きになっちゃったのはわるい男なの。
でもいい男なんだわ〜〜!!じたばたじたばた