ASUKA5月号 「クレイジー on line 」

今月はオスカー様の出番がないの。

先月の「オスカー様祭り」のような後じゃ仕方ないわね。

でも、そんなことで「今月のオスカー様」はお休みなんかしていられないのよ。

今回の妄想は以前同人誌で出した「クレイジー」の設定で。

オスカー様は水をかぶると女になってしまう特異体質。

アンジェは女子校育ちで男性恐怖症。

男が半径1メートル以内にはいると吹っ飛ばしてしまう怪力娘で

オスカー様を女と信じお姉さまと慕っていたりするのよ。

 

 

「ひゃああ〜〜〜〜〜。こ…困りますよ〜〜〜。オリヴィエ〜〜。」
 悲鳴とは思えないこの緊迫感のない声はやはりルヴァ様。標本の整理中に、廊下の騒ぎを聞きつけのこのこ顔を出したのが運の尽き。
「やっだ〜、ルヴァ、逃げることないじゃな〜い。美しさを司る夢の守護聖として、綺麗に華麗にしてあげようって言ってるんだからさ。大体、あんたみたいなのっぺりした顔は化粧映えがぱっちりなのよ。」
「ひょえ〜〜〜〜っ!」
ほー、ルヴァ様絶体絶命ね〜って、他人事だったんだけど
「オリヴィエ、ルヴァが嫌がってるじゃないか。」
まあ♪そのステキなバリトンはオスカー様v
「また邪魔が入るなんてつくづくついてないねえ。いいよ、だったらオスカーあんたルヴァのかわりに華麗に変身してくれる?まずはそのぶっとい眉を何とかしなくちゃね〜。」
きゃ〜〜〜っ!オスカー様が細眉になると強烈に受けくさい顔になっちゃうのよ!それだけは断固拒否しなくては!
「オリヴィエ…なんで俺が眉を剃ってまでお前の悪趣味につきあう義務があるんだ…?…というわけで…にげろ!ルヴァ!!」
  脱兎の如く走り出したオスカー様、「三十六計逃げるにしかず」とは 南斉書・王敬則伝だけど、さすがオスカー様中国の兵法にも詳しくていらっしゃるのね!なんて感心している場合じゃないわ。ピンヒールで追いかけてくるオリヴィエ様はまるで山姥のよう…こ…こわい…(ここまで書いて私はヴィエ様ファンが怖い…)

「これでもくらえ!」
 オスカー様がルヴァ様の抱えていた箱の中身をぶちまけたわ。投げつけたのはオリヴィエ様の好きそうは光り物。
「あ、あ、あ〜〜それは貴重な鉱物標本…」
 ルヴァ様の泣き言になど聞く耳持たず全速力で走り抜けるオスカー様。それにしてもこぼれた標本をひたすら拾い集めるオリヴィエ様はまさに辺境惑星民話にでてくる山姥のようだわ。そして、拾うだけ拾うと再びダッシュをかけたの。オスカー様おひとりならともかくずるずるとルヴァ様をかかえてではそのうち追いつかれてしまうわ。
「にが〜さ〜ないよ〜〜〜。」
「ううむ、この手は使いたくなかったが…熱き情熱よ、火の海になれ!」
  きゃ〜っ、聖殿の廊下がいきなり火の海に…「やるね、オスカー。だけど、私が今誰の執務室の前にいると思う?」近くの守護聖の執務室のドアを開けると水の守護聖リュミエール様を抱え出し
「水を吐け!」
とリュミ様の頭を一撃するとたちまちリュミ様の口から大量の水がどうどうと流れ出したちまち大水となって火の海をけしさってしまったわ!(もはや何を書いているのか、自分でもよくわからない…)
  すると…大変、今回オスカー様は水をかぶると女になってしまう特異体質!たちまちのうちにオスカー様の厚い胸板ははちきれんばかりの筋肉質な巨大バストに、細い腰は更にくびれ鎧はボディスーツのような女性用の鎧に変化。
「これでピンヒール同志、五分と五分。さあ、オスカー覚悟おし!」

「あれ、オスカー様。何を急いでいらっしゃるのかしら。」
  はたと振り向いた瞬間手に持っていたスチール缶を握りつぶし、栓がとんで中身が飛び出したけど、この少女アンジェリークには 「あ、しまった、ちょっと力入れすぎちゃった〜。」程度のことなのよ。そう、今回のアンジェちゃんは恐怖の怪力娘。しかも、その力が一気に発動するのは…
「逃がさないよ、オスカーっ!!」
「うわああああぁぁぁぁぁぁぁ〜っ!!!」
オスカー様絶体絶命。その次の瞬間
「オスカー様に何なさるのーっ!!!!!!」
でたーっつ!恐怖の乙女パンチ。その破壊力は宇宙を揺るがす、まさに「最終兵器彼女」オリヴィエ様は遠く吹っ飛ばされると星になられたようね。夕食時までには帰っていらっしゃるかしら。
「オスカー様!大丈夫ですか!?コワイ男はいなくなりました!もう平気ですよ!」
アンジェリークに抱きかかえられて、女性になったオスカー様は目を白黒させているようね。
「本当に男って不潔でイヤらしくて、もう最悪!オスカー様ってこんなに綺麗でカッコよくって、だから男に狙われるのね!スケコマシとかいう人種もいるというし、私ががんばってオスカー様をお守りしなくっちゃ!!」
 いつしかアンジェの心の中の決意表明は気合いのあまり口をついてでてきているようだけど、相変わらず独り言の多い娘さんよね〜…って、オスカー様なんだか顔色が悪いですわ〜思い当たるふしがおありなのかしら〜。

 それにしても、こんなんで(男嫌い)で本当に女王になれるのか、こんなんで(特異体質)で本当にラブラブEDが迎えられるのか全く持って謎ですけど、とりあえず続きは貴女の心の中でってことで、一丁よろしくね〜。

 

   

 

てなわけで、今月のASUKA

オリヴィエ様なんだか「牛飼いと山姥」みたいなんですけど。

来月からは本編再開。ASUKAの表紙もアンジェ(クラvジュリ)なら

「別冊アンジェ」なる付録までついているらしいのよ。

でも、今回みたいなショートの方が断然面白いわ。

本編…あ〜なんつーか、テンション下がるなあ〜いや、いいけど…。