ASUKA3月号

いよいよ宇宙の崩壊まで崖っぷち。

最悪の場合、女王試験を中止して守護聖達で次代の女王を決定することになる…

いや〜、緊迫してきたわ。

そんな時でも、オスカー様ったら、んまーっ!なんていい男っぷりでしょう!

さすが、女王陛下の剣であり盾でもある炎の守護聖!

恋多き男性のオスカー様もステキだけど、

守護聖としての自分をしっかりともっているオスカー様が最高にステキv

 

 

 ここは補佐官ディア様の私邸。守護聖方が勢揃いして、今後の女王試験のやり方について話し合っているわ。宇宙の崩壊は目前。もはや、試験を続けることさえ危ない状態なのよ。と、いうことは試験は中断、次代の女王は強制的に決定されることになるのかしら。

 「アンジェリークとロザリア。どちらが次代の女王にふさわしいか…お聞かせいただけるなら、是非。」女王補佐官の声が響くのだけれど
 「失礼ですが。」
沈黙を破ったのはオスカー様!
 「それを答えられる者はここにはいないでしょう。人の運命を他人が決めるというのは気に入らない。俺達の女王です。自分の足で御座に登る意志強き女性であってほしい。」
 自分の足で御座に登る意志。守護聖と違い、女王だけが自分の意志でその座に着くことを選択できる。なぜなら……
 「女王になるべき者は、しかるべき時に驚くべき光を放つのだ。それはその少女の決意と意志の力に他ならない。」
 そう付け加えられたのはクラヴィス様。そう、女王に最後に求められる資質、それは意志の力。そして、クラヴィス様は昔……

 「とはいうものの、次代の女王はこれまでにない責務を負わねばならない。もはや、崩壊寸前の宇宙はまさに大樹が寿命をおえて倒れるようにもはや誰にもどうすることもできないのだ。現女王が枯れかけた大樹を支える責を選んだというなら、次代の女王はその枯れかけた大樹の一枝を大地にさし、再び大地に根を張り葉を茂らせる責を選ぶことになる。」


 

 「枝には本来切り落とされても、そこから根を張り、芽を膨らませる力が備わっている。しかし、そのためには、枝は一度は枯れる寸前まで追いつめられ、それでも尚、生きたいと強くのぞんで初めて根を下ろすことができる。」
 「新宇宙に…いえ、アンジェリークやロザリアにそのような事態が生じると…?」
 「ものの例えだ。だが、再生とはそういうものだろう。 新しい宇宙が自ら生きる意志を持つことができるか、それこそ女王たるものの意志の力に相違あるまい?」
 クラヴィス様の言葉に守護聖様方はこれからの新宇宙を襲うであろう災厄に思いを巡らしているようね。そして、アンジェリークやロザリアにもその災厄が降りかかるのではないかと皆様、言葉にはできないけれど、思いは同じのようだわ。
 「そのために俺達は飛空都市に召喚されたはずだ。女王候補たちに力を貸すと。それは単にサクリアをおくるだけではなく、彼女たちが女王としてはばたくための標となり支えとなることではないのですか。守護聖は陛下の剣であり盾でもある。次代の女王に災厄が降りかかるというのならそれを阻み、彼女たちを守るのが俺達の役割のはずだ。」
オスカー様の言葉にディア様も小さくうなずかれ
 「そうですね、今しばらく試験を続行し、女王候補たちを信じ見守ることにしましょう。」
こうして、女王補佐官の私邸での会合はとりあえずお開きになったの。

 退出するオスカー様にクラヴィス様が近づいてきたみたい。
 「お前はあの金の髪の女王候補という若枝が枯れる寸前まで追いつめられても見守ることができるか…?女王になるのを辞めろと告げずに。」
いきなり何を…という表情のオスカー様にクラヴィス様は続けられたわ。
 「愛する者が苦しむ姿を見守ることしかできないのは辛く、苦しいことだ。どんなに相手のことを信じていても…。女王候補の標となり、支えとなると言ったな。人は人にしか育てることはできない、だが、それは育てる側にも辛く苦しいことだ。…守護聖と女王の恋…か。苦しいものだな…」
 そのまま、クラヴィス様は立ち去られていったわ。相変わらず言いたいことだけ言って、さっさと消えてしまう方だわね〜。とはいうものの、オスカー様もいろいろ思うところがあるご様子ね。果たして、新宇宙はどうなってしまうのかしら。

 

 

まあ、後半は多少脚色があるとして、

オスカー様の女王観がはっきりされたのが感激のASUKA。

宇宙の崩壊は崖っぷちと言っていたけど

私としては連載終了崖っぷちの方が怖いんですけど。

たすけてー、天使様ーっ!!