「さんざん手こずらせたが、観念するんだな。」
「きゃあぁぁぁぁ〜〜!!触らないでよ、この変態!!」
とはいうものの、アンジェリークがもがいたところでオスカーの太い腕はびくともしない。そのまま体を後ろから密着されると抱きかかえられるようにすっぽりとその胸におさまってしまった。
(いやああぁぁぁ〜〜!!オスカー様以外の、それもこんな変態男にやられちゃうなんて絶対イヤーっ!!)
さすがに怯えるアンジェリークにオスカーはフフンと鼻で笑った。手に負えないじゃじゃ馬が見せる女らしさに征服感が増し、勝利に酔う…と同時にその髪のにおいが鼻に入った。
(石鹸…?)
これまで相手にしていた女性からはむせかえるような香水の匂いがしたが、この匂いは…
(まさか…子どもか……?)
そう言えばなんだか体型も子どもっぽい。胸はびっくりするほど大きいが、腰のラインからヒップラインを見たときオスカーは確信した。
(この娘…まだバージンじゃないか…!?)
ヒップのラインで男性経験までわかってしまうというのもものすごい能力だが、オスカーは真剣に困っていた。生娘の相手は苦手だ。やたら痛がるし、精神的ダメージも強い。やはり良心がうずく。
(とんでもない変態娘だと思っていたから、少しくらい手荒に扱っても大丈夫かと思ったが、処女に目隠しの上拘束していきなりバックはまずいよな…)
しかし、これも仕事だ。せめてあまり痛がらないようにしてやらないと…羽交い締めにしていた腕をゆっくりとアンジェリークの体に這わせる。
(この辺か…?)
できるだけ嫌悪感の少なそうなところから触ってみる。びくっとなって固くなったアンジェの体だったがだんだんと力が抜けて足から腰、腰から胸の真下まできたころにはわずかながらも体は熱を帯びて、吐く息が甘くなってきた。
(結構、感じやすいな。もっとも小娘だというのに自分でも気づかぬうちに、この飛空都市の女性を感じさせるテクニックの持ち主だ。これはとんでもない掘り出し物かも知れないぞ…)
一方アンジェリークの方も、もっと乱暴に扱われるかと思ったら意外にも優しく抱きしめられて、しかもそれがなんだか妙に気持ちがいいことにとまどっていた。
(やだ…ヘンな感じ、触られてるのに…なんか気持ちいい…)
それがオスカーを女王陛下直々に「レィプマン」などというとんでもない仕事につけているそもそもの理由なのだが、とにかく女性に関してはまめで、しかも深い愛情をもっているオスカーである。天性の才能と言うべきかほとんど超能力と言うべきか、オスカーに触れられるとその愛情が指先からどんどん伝わって感じずに入られなくなるのである。そもそも、女性は感情とイメージの生き物なので愛情なしでは感じることなんてできないのである。
ふつーレイプなんぞされた日には恐怖感と嫌悪感の方が優先して感じるもへったくれもない。ところが男を手玉に取りまくったいわゆる悪女とよばれる女性達がオスカーことレィプマンにかかるとことごとく感じまくって、さらにコトのあとには改心までしてしまう。
もちろん、オスカーのたぐいまれなテクニックと経験もあるが、それもこれもみんなオスカーの溢れんばかりの女性への愛のなせるワザなのであった。「君はこんな事をしていてはいけないんだーっ!」と夕日の校舎でぐれた女生徒をひっぱたいて「先生!」とはらはらと涙をながす大昔の学園ものの先生のように、オスカーのワザはほとんどカタルシスウェーブのように女性の心を揺り動かしてしまうのであった。
すごい!すごすぎる!さすが宇宙のアイドル、世界の恋人である。
などと解説をしているうちにアンジェリークの方はそろそろ出来上がってきたようで、頬は紅潮しサングラスで見えないが瞳が潤んできた。吐く息も荒くなってきたのを見計らって
「すまんがこれもお仕置きだからな、許せ。」
オスカーはアンジェリークの着衣を一気に胸元から裂いた、とたん
「うわあぁぁぁぁぁっ!!!」
悲鳴を上げたのはオスカーである。引き裂いた着衣からまろび出た白い胸が取れた。ほかほかと湯気を上げて。

「いやあぁぁぁぁぁぁ〜〜っ!!」
アンジェリークは悲鳴を上げてオスカーの腹にひじ鉄をくらわせる。
「み…み…見たわね〜〜〜〜〜っ!!!」
先ほどの火照った体の数百倍の熱気がアンジェリークの体から発せられる。ごごごごご…と炎のもえるような音が響き渡り、たまり続ける気合いがアンジェのうちに蓄積していく。まさに波動砲発射直前の宇宙戦艦ヤマトのようだ。後ろ手にかけられた手錠の鎖を引きちぎると
「オトメぱーんち!!!」
アンジェリークの必殺技が炸裂した。アンジェの胸が取れたことに狼狽していたオスカーに防御の余地はない。オスカーことレィプマンはとおく27万8千光年の彼方に吹っ飛ばされた。
アンジェリークはへたへたと座りこむと恥ずかしさと悔しさに涙をにじませていた。
「ひどい…こんなひどい辱めを受けたのは初めてよーっ!許さないわ、レィプマン!次は必ず倒して、あなたの恥ずかしいところの拓本をとってやるーっ!」
それでは巨乳ハンターではなく、巨○ハンタ…げほげほげほ…
一方、吹っ飛ばされたオスカーは光速を越えて飛んできた愛馬アグネシカの馬上で先ほどの巨乳ハンターの胸…ほかほかのあんまんを握りしめていた。
「羅生門の鬼は腕を残して去っていったと言うが、このように乳を残して去っていくとは…巨乳ハンター…おそろしい相手だ…」
☆
聖地に朝が来る。怒りと恥ずかしさに一睡もできなかったが、それでも今日は育成を頼まなくてはならない。アンジェリークはベッドから起きあがると着替えを始めた。
「…あれ…ちょっと太ったのかな…下着がきつい…」
炎の守護聖オスカーの執務室のドアがノックされる。昨夜、巨乳ハンターとあれだけ派手に闘っておきながら、執務には全く影響しない。
「失礼します、オスカー様。育成のお願いに来ました。」
入っていたアンジェリークを見て、オスカーはふと目を凝らす。 (この娘…こんなに胸のラインが大きかったかな…)
「よお、お嬢ちゃん。最近色気が出てきたな。さては好きな男でもできたか?」
アンジェリークの頭の中に昨日の変態仮面がぼんと浮かぶ。
「か…っからかわないでください!!」
(なんであんな男の姿が…ゆっるせないわ、あの男。)そんなアンジェリークの姿を見てオスカーは思う。(かわいいよなあ。やっぱり女の子はこうでないと。あんな変態みたいな格好で夜な夜なパイ拓を取りまくる跳ねっ返りの小娘…)
(あんな男…)
(あの小娘…)
(次にあったら)
(次にあったら)
《必ず犯ってやるーっ!!》
おしまい
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