「眼鏡親父」

眼鏡男子ならともかく眼鏡オヤジ

いや、実は昨夜見た夢なんですが(いきなり夢の話ですいません。)

夢の中で、病床のトリシャさんが泣いていて
「自分がこんなだから、アルフォンスはああなった。
可哀想に、ごめんなさい、ごめんなさい」と
おそらく家庭訪問中のスカーさんに泣いていたのでした。

多分、アニメ1期設定だと思うんですが、アルフォンスがあそこまでブラコンなのは
エルリック家が父親不在だったからじゃないかと。
そんでもって父親不在のエルリック家ではエドワードが
「おれは長男だから俺が家長で、母さんとアルを守らなきゃ!」
と、はっちゃけちゃったのではないかと思うんです。
トリシャは多分、エドワードにホーエンハイムを見ていて
エドワードはますますマザコンをこじらせ
母と同じ顔の弟を愛していたんじゃないかと。

一方、アルフォンスは心のどこかで
「おかあさんは兄ちゃんに優先権がある」
と思いこんでいて
だったら自分を一番に好きでいてくれる人は誰だろうと
記憶にほとんどない父親、そしてエルリック家の家長代理の兄に
その愛情を求めたんじゃなかろうか。
で、兄に可愛がられる弟になるために母親の代役を演じていなかったか…と

エディプスコンプレックスをこじらせた兄とエレクトラコンプレックスをこじらせた弟
その責任はどちらも同じように愛せなかった、完璧な母親になれなかった自分のせいだ

私の夢の中のトリシャさんはそう言って泣いているのでした。

アニメ1期では、トリシャはホーエンハイムに精神的に依存していて
母親としての役割を一部放棄していた、なーんて解説があったのですが
ちゃんとエドもアルもかわいがって、愛情をこめていたのに
トリシャの女である部分をまったくみとめず、
母として完璧であれというのは
ちょっと厳しいなぁ、と思ったのでした。

「そんなことはない、貴女はしっかり母親としてがんばってきた。
その証拠に貴女の息子二人はりっぱに育っている。
これ以上、母親としてすばらしいことはないでしょう。」

と、倫理のスカー先生がトリシャに話していて
トリシャが「ありがとう、ありがとう」と泣いている夢でした。

アニメ1期のトリシャを誰が断罪できるでしょう。
あんなに立派な息子を二人も女の細腕一つで育て上げたのに。
私の中でトリシャ母さんは、1期でも2期でも立派な母親だったりします。